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手フート、テキンとは? |
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テフート(テキン)とは、手動式の平圧印刷機のことをいいます。
主に名刺やハガキなど小型の端物(はもの)印刷に用いられていました。
ワークショップで使っているのは、株式会社永井機械製作所が昭和23年から製造を開始した「NA-2型美濃半裁手フート印刷機」です。
販売店の銘板が付いているものがありますが、フレームにNGIの鋳出しがあれば、このメーカーで製造された証です。
メーカーの資料によれば、15,000台製造されたそうです。
鋳物製で、重さは約60㎏です。 |
手フート・テキンの語源
足踏み式の印刷機(foot press)をフート印刷機と呼んでいたことから、手動式=手(テ)フートという呼び名になったようです。
テキンの由来は、いろいろ調べてみましたが不明です。手金と書くのは誤りだそうです。
手きんという名称の考察はこちら |
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手フートの生産性
森川龍文堂活版製造所が昭和8年に発行した「活版總覧」の広告によると、1日に7,000枚~8,000枚刷れると書いてあります。
10時間で印刷したと仮定すると、1時間に700~800枚ということになりますね。
すなわち、1枚につき約5秒ということになります。
給紙-印刷-排紙を全て人の手で行なう印刷機ですから、実際にこのペースを一日中維持するのは大変だと思います。 |
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手フートでの印刷
レバーを手で引いて版へのインキ着けと印刷を行います。
給排紙(紙の出し入れ)は手で行います。
レバーを引く度に上部の丸いインキディスクが少しづつ回転し、インキローラーにムラなくインキを供給します。
手動式でシンプルな機構のため扱いやすく、怪我のリスクもほとんど無いことから、近年、活版印刷を始める人たちにも人気の機種です。 |
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なに活では主にワークショップと、耳つき和紙など自動給紙機に適さない紙を刷る際に活躍しています。
動力式の大きな機械に比較すると非力なので、紙を凹ませたい時は紙の種類(硬さ)やデザイン(線画の太さや版の密度)に注意が必要です。
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平圧印刷機(プラテン・プレス)とは
平らな版盤(Bed)と、平らな圧盤(Platen)で用紙を圧する印刷機です。
15世紀に印刷術を完成させたグーテンベルグの手引き印刷機(Hand Press)がそのルーツにあたります。
1800年頃に総鉄製のハンドプレスが作られるまでの約350年間は、木製のハンドプレスの時代でした。
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平圧印刷機の革新は、郵便制度の発展や経済成長を背景に印刷需要が大きく伸び始めた19世紀半ばのアメリカで始まりました。
インキ着けを自動で行う足踏み動力の印刷機が発明され、レターヘッドやビジネスカードなど、端物(job)と呼ばれる印刷物を刷るのに活躍しました。
Jobbing PressやPlaten Jobberと呼ばれたこれらの印刷機は、版盤(Bed)と圧盤(Platen)が地面に対してほぼ垂直であるなど、それまでの手引き印刷機とは構造が大きく異なります。
そのため、手引き印刷機(Hand Press)と、その他の平圧印刷機(プラテン・プレス)を分けて扱うのが一般的です。
すなわち、「プラテン・プレス」に「ハンドプレス」は含みません。
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手動式の卓上印刷機(Tabletop Platen Press)も数多く製造され、商店などでの自家用や、ホビーとしてのニーズにも応えました。
言わば、19世紀のDTP(Desk Top Publishing) とも言える存在でした。
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日本で初めてフート(足踏み)印刷機を入手したのは、江戸の商人で清水卯三郎という人でした。
1867年(慶応3年)にパリで開催された万国博の帰途、欧米を歴訪し、1868年(明治元年)にアメリカ製のものを購入して持ち帰ったそうです。 |
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その他の活版印刷機
活版印刷機の種類は、前述の平圧印刷機以外に二種類あります。
円圧(シレンダープレス)印刷機と、輪転(ロータリー)印刷機がそれです。
これらの印刷機については、次の機会に。
NGI is the most popular Japanese lever press.
In Japan, We usually call “TEFUTO” or “TEKIN”.
The manufacturer was NAGAIMACHINEMFG. Co.,Ltd.
The official product name was “NA-2”.
They made first NA-2 in 1948.
About 15,000 presses were manufactured. |
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